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板金・修理

2023.02.25

MR2(SW20)故障診断

2023年になってすぐの頃、代表の知り合いの方の紹介でエンジンがかからなくなったMR2(SW20)の故障診断の依頼がありました。

積載車で入庫されたお車を確認したところⅡ型のターボ車でした。

色々な社外パーツが取り付けられており、エアフロがなくF-CON V Pro(以下F-CON)にてDジェトロ方式の制御となっていました。

現状を確認すると初爆はあるものの

キュルル ブオォォーーン・・・ プスン。

という感じですぐにエンストする状態となっていました。

整備書を見ながらECUの何の信号がF-CONに関わっているのか調査をしていくとDジェトロ化したことによる燃料調整をF-CONにて制御していることが分かりました。

フルコンではなく、サブコンとして活用しているみたいです。

調査を進めていくと後付けしていた圧力センサーに入線していた配線カプラーを元々ついていた純正の圧力センサーに入線してみると今までと症状が変わり、エンジンの調子や吹け上りは悪いものの回転数が高い時にはエンストしなくなりました。(エンジンが暖まって回転数が下がるとエンストする状態となりました。)

ということで後付け圧力センサー(DENSO製)を詳しく調査。

1.電源電圧正常(4.98V)

2.信号電圧が大気圧で1.5V、エンジンをかけると電圧が下がり0.9Vを下回るあたりでエンスト。

3.圧力に応じて正圧、負圧共に電圧が変化することを確認。

4.圧力を調整すると調子良くアイドリングするポイントがある。

上記のことから信号線からの電圧が正常なのかメーカーに問い合わせるも「その電圧が正常か異常かはこちらでは分かりません。」との回答でした。

これらのことにより、圧力センサーに電圧の変化が生じ現在の燃調セッティングと合わなくなってしまったのではないか。

現在の電圧に応じて現車合わせでセッティングすれば調子が良くなるという診断結果に至りました。

しかしながらウチにはF-CONをセッティングする為のソフト等がない・・・。

オーナー様に診断結果とセッティングできない旨を説明し、近くでセッティングしてくれそうなショップを教えてあげて終了となりました。

余談ですが後付けの空燃比計のカプラ配線断線によりモニターが外されていたため、サービスではんだ付けにて修理しモニターを取り付けてあげました。

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